「読み書きラボ」ではさまざまな日能研関西オリジナル教材を使い、「表現力」「作文力」を高めています。「作文力」では、実際に子どもたちが自分の考えをまとめ、的確に文章化する、2つの教材を主に使います。まずは書く話題を見つけて掘り下げる「7マスワーク」から見ていきましょう。
中学入試や学校での作文・小論文には必ず「〇〇について書きなさい」といったテーマが出されます。その意図を読み飛ばしてあわてて書き始めてしまうと、出題とずれた内容になってしまい、点が伸びない結果に。まずは出題文をしっかり読み、「〇〇を使って」といった条件など大切な部分に傍線を引いたりして、理解することに時間をかけましょう。
作文でうまくいかない原因のひとつが「最初に思いついた内容」で無理に書き出してしまうこと。書いている途中で別の話題を思いついて話が逸れてしまうなど、まとまりのない作文になりがちです。まずはテーマに関連する「書くかもしれない話題」をいろいろと書き出しましょう。互いに関係のない項目でかまわないので、どんどんリストアップしていきます。
書き出したさまざまな話題を眺めましょう。すると、自分が詳しいことや楽しく考えられるものが含まれているでしょう。「これなら書けそう」という話題を1つ選びます。すると、他の話題に触れなくて済むので話がまとまりやすくなります。誰に向かって話すかを想定することも大切。その人に語りかけるように考えることで、伝わりやすい文章になるのです。
書く内容が決まっても、ここでいきなり書き始めると、思ったより話が先に進まないでつまってしまうなんてことになりがち。ごく短文で良いので、選んだ話題についていくつか、説明を書きましょう。「いつ」「どこで」「誰が」「どうした」などを意識して説明すると、分かりやすく整理された文章になりやすいでしょう。
作文は、事実だけを書き並べるものではなく、自分がどう感じたのかを交えることで実感あふれるものになります。そのとき、目ではどう見えたのか、耳でどう聞こえたのか、鼻や口、手ではどう感じたのか、を意識しながら書いてみると、他の人にも伝わりやすい、実感のある作文にできるのです。
作文で一番重要なのは、「自分にとって」それがどういう意味をもつものなのか、です。これがないと文章に落ち着きがなく、みんなに「それで?」と言われてしまうような作文になってしまいがち。他の人とは違うかもしれないけど、自分はこう思っているという感覚をいくつか書いてみると、作文がぐっと締まったものになりますね。
いくつか「大切なこと」を書いたら、その中でも「これが一番大切だ」と思うものについて、その理由や感じ方を書いてみましょう。これが掘り下げられれば作文全体がまとまり、意味のあるものに。これを書いたとたんに、自分でも「あ、ほんとだ!」と全部の筋が通った感じがして、作文を書く楽しさが何倍にも広がります。
いよいよ結論です。作文は体験や持ち物などについて書くことが多いですが、それは「今までこうだった」ですね。ここまで書いた内容を読み直しながら、「これからはこうする」と、先のことを考えてまとめていきましょう。考えが一段と深まります。難しく考えず、先ほど「大切なこと」について掘り下げましたから、そこから自然に思いつけるはずです。
これが読み書きラボのオリジナル教材「7マスワーク」。順序良く。自然に子どもたちの発想を引き出し、まとめに向かって考えを整理してくれるのです。これを何度も繰り返しているうちに、作文を考える順序が身につき、入試や読書感想文のタイミングでも苦手意識なく取り組めるようになるのです。
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